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産業用大麻 〔Industrial Hemp〕 |
「ヘンプ」って耳慣れない言葉かと思われますが、いわゆる「大麻」のことです。「大麻」と聞くと真っ先に思い浮かべるのは「麻薬」だとか「マリファナ」などでしょう。「マリファナ」としての葉の形の印象や、「大麻」=「麻薬」と混同して表現されていることにより、ヘンプは今まで悪いイメージばかりが先行して敬遠されてきました。戦後のGHQ占領下のもとで大麻取締法が制定されてから、多くの人々は「麻薬」の原料という恐ろしい薬物のイメージが出来上がっているかと思います。
しかし、ここで扱う大麻とは産業用に品種改良され、薬理成分がほとんど含まれていない「産業用大麻(産業用ヘンプ)」のことです。食品や化粧品に使用される大麻は麻薬や医療用に使用されるものとは品種も異なり、薬理成分はほとんど含まれていないので、合法的なものです。「産業用大麻(産業用ヘンプ)」は大麻の薬理成分となるTHC(テトラヒトラカンナビノール)がほとんど含まれてなく、0.2%から0.3%未満という基準に抑えられています。THC含有率が1%程度では麻薬作用(向精神作用)はありません。さらに、栄養価や利用価値の高さから今世界中で僅かですが確実にヘンプの認知度が上がり、その素材の正しい認識が見直されつつあります。
また、「産業用」として私達に一番身近な部分に利用されるヘンプの大部分は薬理成分を抽出する大麻の花穂や葉ではなく、茎から取れるセルロースや繊維、種子から取れる油等です。こうして概略を見てみるだけでも、ヘンプって優秀で万能な素材の一つだと少しイメージが変わったと感じませんか?
ヘンプはまだまだこれからの素材です。正しく有効に使えばこれほど私達に恩恵をもたらす植物はないとも言えます。先ずはヘンプの正しい知識が多くの人々に認知される事が大切です。その上で、どの様に使うかということは私達のモラルにかかっています。もしかすると、私達人間は地球から試されているのかもしれませんね。
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