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私達との深いかかわり |
大麻(ヘンプ)が日本古来からの植物といわれる由縁は沢山あります。日本では大麻(ヘンプ)との縁はそれほど無いと思われがちですが、実は世界でも最も関わりが深い民族が私たち日本人だったのです。大麻(ヘンプ)は私たちの生活必需品を作る原料になるだけでなく、私たち日本人の精神的主柱を司る象徴的な意味合いから神事的な利用にも盛んに使われてきました。
日本には現存する世界最古の印刷物が残っており、宝亀元年(770年)、第48代 称徳天皇(しょうとくてんのう)によって百万塔 陀羅尼が印刷されました。印刷に使用した紙は100%ヘンプで、陀羅尼を版(木製か金属製かは不明)に凸状に彫り、紙をあて、印刷されたと考えられています。これは、確認出来る世界最古の印刷物です。
繊維は強く、緩みにくいので、衣類はもちろん、紐(ひも)や縄(なわ)、蚊帳(かや)、弓の弦などに、神事では神社の注連縄(しめなわ)、御札(おふだ)など、また相撲の化粧まわし、お盆で使う麻がら(おがら)などあらゆる場面で使われています。
かつての日本では、大麻(ヘンプ)は全国各地で生産され、主要な産業の1つでした。どれだけ身近だったかは、あかちゃんに着せる産着の模様に麻の葉をかたどった籠目文が好まれていたことなどからもわかります。また、多くの人名(麻実や麻衣など)や地名にも「麻」という字が多く使われていますし(昔は東京の”麻布”には麻問屋が多くあったそうです。)、「世界最古の大麻」として、約一万年前の麻縄が出土している地域が福島県鳥浜遺跡とう事実からも日本と大麻の由来の奥深さをうかがい知る事ができます。
本来、大麻(ヘンプ)は日本人にとっても馴染み深い素材であり、古来から自生していた植物で、繊維の部分は縄、袋、衣類など、実の部分は食用油や燃料など多くの素材に使われてきました。最も代表的な食品として、七味唐辛子の中にも麻の実が入っているのに気がつくと、少しは身近な存在に感じられませんか?
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