ハーブの種類と効能

様々なハーブの種類や効能などを基本にしたハーブティーの芳しい香りと魅力。
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ハーブにはドライとフレッシュがあります。ドライハーブには刻んでいないハーブ(ホール)とティーバックで売られているものがあり、生のフレッシュハーブはドライでは味わえない季節ごとの新鮮な色や香りが楽しめます。体にとても優しい有効成分を含んでいるハーブは、カフェインを含んでいないので、入浴後や就寝前にもお勧めです。数種類ブレンドする事により、効能の相乗効果が高まり、同じ効果のハーブを2種類ブレンドするだけでも効果は倍になります。忙しい日常に一時の時間を設け、アロマテラピーと共に、香りと薬効の宝庫ハーブティーで心も体もリフレッシュしてみてくださ.い。
●ハーブティーの作り方
入れ方は簡単、ハーブに熱湯を注ぎ、成分を浸出させるだけです。ただ時間には気を使いましょう。浸出時間は約3分で、時間が長すぎたり、火にかけ煮出したりしたら、ハーブの香りがきつくなってしまいます。アイスティーにする場合は強く浸出させ、十分に冷ませてから氷を入れます。※ダンデライオン、ローズヒップ、ハイビスカスなどの素材は、浸出に約5分ほどかかり事もあります。

●用意するもの
ティーポット、ティーカップ、沸騰したてのお湯、茶こし、ハーブ、レモンやハチミツなど。

ティーポットにハーブを入れます。ドライハーブならティーカップ一杯に対しスプーン山盛り1杯、フレッシュハーブは2〜3杯ほど。
沸騰したてのお湯を静かにポットに注ぎます。ぬるいお湯はうまく抽出できない事があります。
フタをして香りを閉じ込め、約2〜3分じっくりと蒸らします。ハーブの種類により蒸らす時間は変わってきますが、蒸らしすぎには注意してください。
2回ほど静かにポットを水平にまわします。ティーカップに茶こしを重ねハーブティーを注ぎます。数人分入れるときには、均等の濃さになるよう、全てのカップに少量を注ぎ入れ、再度上から足していきます。
温かいうちに飲用します。ハーブ、ハチミツやレモンなどを加えても良いでしょう。


エルダーフラワー茶 Elder flower
エルダーの木は10m近くまで成長し、5〜6月ごろにクリーム色の甘い香りのする花を咲かせます。花が咲き終わったあとは黒みがかった紫色の実をつけます。根から実までの全てに薬効があります。

エルダーティーは、マスカットのような甘い香りとやさしい味が楽しめ、他のハーブとのブレンドはもちろん、紅茶に加えても、また一味違った美味しさが味わえます。食用としても親しまれ、花は乾燥させてジャムやお菓子などに、実はワインやジャム、ゼリー、シロップなどに利用されています。花と砂糖を煮詰めてつくるコーディアル(砂糖水)はヨーロッパでは子供向けのかぜ予防薬です。

さまざまな薬効があり、別名「万能の薬箱」とも呼ばれ民間療法に多用されてきました。風邪やインフルエンザの諸症状の緩和、発汗作用を促し、濃く浸出したハーブティーでうがいすれば、のどの痛みをやわらぎます。目の充血やアレルギー、花粉症の症状緩和にも効果的で、浸出液でつくる湿布は、しもやけや皮膚炎に、花から作られる蒸留水、エルダーフラワーウォーターは、お肌にみずみずしさを与えてくれる化粧水で、ニキビや吹き出物を改善してくれます。

特徴 リラックス
原産地 ヨーロッパ、西アジア
使用部分 花(ドライ)
薬効 発汗作用、抗炎症作用、利尿作用、花粉症、リウマチ、痛風
注意点 香りが飛びやすいので、新鮮な内に使い切る。種には毒があるので生では食べないこと。ドライハーブなら種でも安全です。

オレンジピール茶 Orange peel
オレンジピールオレンジピールは干したオレンジの果皮のことをいい、その果皮を使ってハーブティーが楽しめます。オレンジにはビターとスイートの2種類があり、ビターの方が薬効に優れています。フルーティーな香りと味に甘酸っぱさと、ほのかな苦味が加わり、オレンジの風味が口いっぱいに広がります。

眠れない夜や気分が落ち込んでいるときなどに飲むと、心身をリラックスさせ、体を暖めくれるので、安心して睡眠につくことができます。甘い香りが口当たりを良くしてくれるので、他のハーブティーとのブレンドや紅茶にも最適です。消化促進や胃腸の調子を整える効果があるので、おなかの調子を崩したときなどにおすすめです。

特徴 リラックス
原産地 アジア、アメリカ
使用部分 果皮(ドライ)
薬効 鎮静作用、利尿作用、消化促進作用、不眠症の改善
注意点 むかつきを伴う偏頭痛、関節炎の症状があるときは使用を避ける。浸出時間は5分ほど長めにとる。

カモミール茶 German,Roman Chamomile
和名ではカミツレと呼ばれ、花に囲まれた真ん中の黄色い部分に薬効成分が含まれています。ヨーロッパでは体調の改善に用いられ、食べ過ぎ、腹痛、風邪の病状の解熱剤として古くから民間薬として使われてきました。名前の由来は、「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語といわれています。その名の通り甘いリンゴの香りのするハーブです。

カモミールには多くの種類がありますが、ハーブティーとして使用されるのはジャーマン種(1年草)とローマン種(多年草)です。カモミールの白い花は、初夏にリンゴのような甘い香りを漂わせます。同じような芳香のする両者の違いは、ジャーマンの花からはフルーティーな香り、ローマンの花と葉からはやや苦味のあるシャープな香りがします。

共にお茶にすることで爽やかな芳ばしさを楽しむ事ができますが、ジャーマンの方だけ多少濃い目に入れたほうが美味しくいただけるようです。フレッシュとドライ両方ともお茶として楽しむ事ができますが、フレッシュはカップ1杯に対し5〜6個が適当です。ミルクとの相性が良くミルクティーとしてもおすすめします。

特徴 リラックス
原産地 ヨーロッパ、エジプト
使用部分
薬効 鎮静作用、消炎作用、風邪改善、便秘改善、消化促進、健胃作用
注意点 子宮収縮作用があるので、妊娠中に多量に飲むのは避ける。

シナモン茶 Cinnamon
シナモンシナモンはクスノキ科の6〜10mに育つ常緑樹で、外皮を除いた樹皮を乾燥させたもので、スリランカ原産のセイロン・シナモン(セイロンニッケイ)と、中国原産のカシア(トンキンニッケイ)の2種類があります。セイロン・シナモンはオレンジのようなフルーティーな香りがし、他のハーブとのブレンドでは全体をまろやかに調和してくれます。カシアはニッキの香りに似ておりコーヒーや紅茶によく合います。共にスティック状とパウダー状のものが市販されています。

シナモンには甘みの他に刺激的な辛味も含まれ、この辛味の作用は冷えたおなかを暖め、冷えから来る下痢や風邪、関節炎、生理痛を改善してくれます。料理にも多用され、素材の甘さを引き出し全体の味の調和を取ってくれます。カレーやシチューなどの煮込み料理、ケーキやクッキーなどお菓子などによく使われています。ハーブティーとしてはシングルよりもブレンドとして楽しまれているようです。

特徴 リラックス
原産地 スリランカ、中国
使用部分 樹皮
薬効 消化促進作用、血行促進作用、強壮作用、風邪、下痢、関節炎、生理痛の改善。
注意点 子宮刺激作用があるので、妊娠中は使用を避ける。

セージ茶 Sage
セージ観賞用としても人気のあるセージはお茶としての歴史が長くイギリスでは17世紀にインドや中国から紅茶が輸入されるまでとてもよく飲まれていたといわれています。

セージの葉は乾燥させると銀灰色に変化し独特な香りが強くなりますが、お茶にするととてもマイルドな味になります。気持ちが落ち着かないイライラする時や不安で眠れない時、気持がふさぎ込んだ時などにお勧めです。
ホルモンのバランスを整える効果もあります。

妊娠中はあまり飲み過ぎないように注意する必要があります。

特徴 リフレッシュ
原産地 地中海沿岸地域
使用部分
薬効 消化促進作用、血行促進作用、強壮作用、殺菌作用、低血圧、肥満、うつ病、更年期障害、頭痛、腹痛、リウマチ、発汗過多、ホルモンバランスの改善
注意点 妊娠中は長期の使用を避ける。

タイム茶 Thyme
タイムタイムとは一般にコモンタイムと言われる20cmほどの芳香性多年生草本のことを言い、ハチミツの採れる花としても知られています。タイムにはオレンジやレモン、ココナッツなどの香りに似た種類もありますが、コモンタイムの風味が最も好まれています。名前はギリシア語で「勇気」を意味する言葉に由来し、勇敢な男性をほめる対象物としてこの植物は利用されていたようです。

薬効の高い飲み物として昔から知られ、引き締まるような清々しい香りと、ほろ苦い味が特徴です。優れた薬効効果は、風邪やのど痛みを鎮め、アレルギー性鼻炎、痰を取り除き、呼吸器系に対し殺菌作用があります。のどが痛いときなど、2倍の濃度で浸出した、タイム茶でうがいをすると効果的です。また、消化器系にも優れ、食欲の回復、胃腸の働きを活発化させ、頭痛、うつ病、神経性疾患、疲労回復にも効果的です。

料理の香辛料としてはポピュラー。殺菌や防腐効果に優れ保存食によく利用されます。肉、魚や様々な食材とも相性がよく、熱を加えても味が変わらないので煮込み料理にもよく使われます。

タイムのドライハーブは香りが強く、お茶として飲むのに抵抗を感じるのなら、他のハーブとのブレンドや生(フレッシュ)のハーブで浸出すると飲みやすくなります。

特徴 リフレッシュ
原産地 地中海性部、イタリア南部
使用部分 全草
薬効 抗アレルギー作用、防腐作用、抗菌作用、殺菌消毒作用、疲労回復、貧血、低血圧、肩こり、花粉症、のどの痛みの改善。
注意点 妊娠中や高血圧の人は避ける。

タンポポ茶 Dandelion
タンポポタンポポにはヨーロッパ産と国産の2種類があり、日本でよく見られるものは繁殖力の強い西洋タンポポで、ヨーロッパではギザギザの葉がライオンの歯に似ていることから「ダンディライオン」と呼ばれます。2種類とも薬効は同じで、食用には全草利用できます。若葉はサラダ、花はワイン、根はコーヒーとして使われます。タンポポの葉にはビタミンCや鉄分が多く含まれ、血液の浄化に良いと言われています。

タンポポ茶に使用される部分は細かく刻んで乾燥させた根や葉です。ビタミン、ミネラルが豊富で、肝臓強化、利尿作用が高く、むくみ対策としておすすめできます。その他、消化不良、便秘、血液の浄化などを良くする事も知られています。

タンポポ茶には2通りの入れ方があります。一つ目は他のハーブティーと同じ入れ方をするお茶、もう一つは根だけを炒りフィルターをこして飲むタンポポコーヒーと呼ばれるものです。普通のお茶は土臭くクセのある黄色めいたお茶で、タンポポコーヒーは、本物のコーヒーのような色と味わいが特徴のノンカフェインの飲み物です。

タンポポコーヒーの作り方は、根を弱火で熱したフライパンに入れで焦がさないように箸で転がしながらから炒りします。炒った根をミキサーで少し粒が残るくらいになるまでパウダー状にし、再びフライパンで炒ります。この作業を3回ほど繰り返しサラサラのパウダー状に仕上げます。全体の流れでおよそ20分ほど、ゆっくりと時間をかけて行いましょう。パウダー状になったタンポポの根を、ティーカップ1杯に対し5gほどフィルターでこしてお茶を入れましょう。タンポポコーヒーの完成です。

特徴 美容、健康
原産地 ヨーロッパ、アジア
使用部分 根、葉
薬効 消化促進作用、催乳作用、浄血作用、肝臓強壮作用、利尿作用、胆石、便秘、ニキビ、冷え性、喘息の改善。
注意点 低血圧の人には不向きの場合があります。ブレンドする場合は5分ほど浸出時間を長めに取りましょう。

ハイビスカス茶 Hibiscus
南国の花というイメージとして定着しているハイビスカスですが、ハーブティーとして使われるのは、ローゼル種というアフリカ原産の食料用で、いわゆる真っ赤に品種改良された観賞用は使用されません。ローゼル種はアオイ科の一年草で、小さな黄色い花を咲かせるのが特徴、色の濃い中国産や、酸味の強いスーダン産などがあります。

ルビーのような赤い色素のお茶は甘い香りと酸味が特徴で、酸味の元であるクエン酸は梅干にも含まれている優れた疲労回復物質です。赤色色素に多く含まれているビタミンCは疲労回復やお肌の改善にも最適、真夏の暑い日に飲むと酸味が食欲を回復してくれますので夏バテ防止にはうってつけです。酸味が苦手な場合はローズヒップとブレンドすると飲みやすくなり、ハチミツやジュースなどで割っても美味しくいただけます。薬効としては、のどの炎症の改善、風邪や飲みすぎ、便秘、肌荒れなどに効果的です。

特徴 美容、健康
原産地 ジャマイカ、中国、スーダン
使用部分
薬効 強肝作用、疲労回復、胃健作用、利尿作用、食欲不振、二日酔い、喉の痛み、肌荒れ、むくみ、二日酔いなど。

バレリアン茶 Valerian
バレリアンバレリアンは万能の薬草として知られ、神経症に効く薬草として昔から栽培されていました。その名前の由来は、健康であるというラテン語からきています。中世時代には薬効の目的のほかに、香辛料、ネズミ捕り、催淫剤としても使用されていました。日本では和名「カノコソウ」と呼ばれ、西洋のバレリアンと比べて根の薬効は倍以上と言われ、根は乾燥させると独特のにおいがします。ちなみに観賞用のアメリカン・バレリアンはとても綺麗な赤い花をつけますが、薬効成分はありません。

薬効としては、中枢神経系に対し鎮静効果があり、根に含まれているバレポトリエートには、痙攣を沈める作用もあるので、神経痛や生理痛、血圧降下作用にも期待できます。ただ、過剰な取りすぎは頭痛、血圧の上昇を招いたりするので、一度に飲みすぎたり、長期の使用は控えたほうが良いでしょう。バレリアンティーは、苦味のある薬草のような味がするので、苦味を和らげるハーブ、リコリスやペパーミントなどとブレンドすると飲みやすくなります。

特徴 リラックス、美容、健康
原産地 ヨーロッパ、アメリカ
使用部分
薬効 消抗痙攣作用、精神安定作用、去痰作用、利尿作用、血圧降下作用、駆風作用、生理痛緩和
注意点 薬効が強いので、2〜3週間以上の連続使用や大量使用は避けます。

ヒソップ茶 Hyssop
ヒソップヨーロッパでは昔から料理などに使用され、ユダヤ教では宗教的習わしとして、お清めのために食される聖なるハーブと認識されていました。ヒソップには品種により花の色が紫やピンク、白とそれぞれ違い、ハーブティーに使われるのは紫色の花の咲く品種です。

料理としても多用され、その強い香りは料理のアクセントとして使われ、肉や魚の生臭さを消し、脂っこい料理に使用すれば消化を助ける働きがあります。新鮮な葉も生で刻んでサラダやスープ系などに使用されます。

お茶としては全草利用でき、中でも葉の部分を使ったお茶は胃を健康にする働きがあるといわれています。昔から民間的な薬効草としても役立てられ、風邪の症状の改善によく用いられ、気管支炎やインフルエンザ、風邪にかかったときなどに、お茶として飲むととても効果的で、濃く抽出したものでうがいをすると、のどの痛みをを沈静化させます。また、さっぱりとした後味は食事の後のお口直しに最適で、食前に飲むと食欲増進として効果があります。

特徴 リラックス、リフレッシュ
原産地 南ヨーロッパ、中央アジア
使用部分 全草
薬効 浄化作用、鎮静作用、殺菌作用、発汗作用、浄血作用、去痰作用、喘息、低血圧の改善
注意点 てんかんを引き起こす成分が含まれていますので、高血圧の人は飲用を避けましょう。

フェンネル茶 Fennel
フェンネル根や茎などサラダなどに使われる食用としてのフェンネルはフローレンスフェンネルと呼ばれる1年草で、多年草のスイートフェンネルやトゥルーフェンネルはハーブとして利用されています。食材としては、別名「魚のハーブ」とも呼ばれ、魚料理によく使われます。その他、パン、ピクルス、ワイン、お菓子などの風味づけにも使われます。
種子はカレーのようなスパイシーな香りがし、ほのかな甘さが含まれています。古代エジプトやギリシャ、ローマでは、活力や勇気を与えてくれる聖なる力があるとされ、兵士やオリンピック選手たちが好んで食べていたといわれ、教会ではお祈りの前に腹痛防止の為に種子を噛む週間があったとされています。

ハーブティーは甘みがあり、さっぱりした風味の中にスパイシーな香りが含まれています。最も薬効に優れている部分は種子で、利尿効果、発汗作用、便秘、腹痛などの消化器系のトラブルや老廃物の排除などダイエット効果が期待されています。ギリシャやイタリア、北欧の国々では昔から減量に効果のあるハーブとして利用され、むくみ、水太りなど肥満の原因となる皮下脂肪の不要物の排出を促す飲み物として愛飲されていました。その他、授乳中の母乳の分泌を促し、乳児のせん痛も鎮めるといわれています。

お茶としては全草利用でき、中でも葉の部分を使ったお茶は胃を健康にする働きがあるといわれています。昔から民間的な薬効草としても役立てられ、風邪の症状の改善によく用いられ、気管支炎やインフルエンザ、風邪にかかったときなどに、お茶として飲むととても効果的で、濃く抽出したものでうがいをすると、のどの痛みをを沈静化させます。また、さっぱりとした後味は食事の後のお口直しに最適で、食前に飲むと食欲増進として効果があります。

特徴 美容、健康
原産地 地中海地域
使用部分 種子
薬効 利尿作用、強壮作用、鎮静作用、母乳分泌促進、腸内ガスの排出、むくみ、食欲不振、肥満、便秘、更年期障害の改善。
注意点 妊娠中は多用を避けます。浸出時間は5分ほど。

マリーゴールド茶 Marigold
マリーゴールド観賞用としても楽しまれているマリーゴールドですが、食用にされるのは、園芸用のフレンチマリーゴールドではなく、より花の大きいポットマリーゴールドが使われます。日本では和名「キンセイカ」と呼ばれ彼岸花として利用されています。

料理には、黄色いカロチノイドによる着色料やサラダ、肉の風味づけなどに使われ、チーズ、ソース、スープ、パン、ケーキなど様々な料理に使用されています。ハーブティーはカロチンやカロチノイドの色素で綺麗な黄金色をし、新鮮な野草の香りが漂います。あまり味はせず、ほろ苦い苦味が特徴で、そのままでは飲みにくいのでブレンド茶として愛飲されています。

発汗作用があり、風邪をひき熱がでたときなどに飲むと効果的です。成分に含まれているフラボノイドは口臭予防に効き、苦味成分は胆汁の分泌を助け肝臓の働きを元気にしてくれます。また、皮膚の炎症の沈静化、捻挫や傷の治療にも効き、お風呂に入れることで、新陳代謝を促してくれます。

特徴 美容、健康
原産地 南ヨーロッパ
使用部分
薬効 消化促進作用、消炎作用、抗ウイルス作用、胆汁分泌作用、発汗作用、通経作用、口臭予防
注意点 妊娠中は多用を避けます。浸出時間は5分ほど。

マロウ茶 Mallow
マロウローマ時代に栽培されていたマロウは、中性になり園芸用から食用、薬用目的として栽培されるようになり、世界中に1000種もの変種があるといわれます。代表的なマロウの品種には食用などに利用されるコモンマロウ(ウスベニアオイ)、マーシュマロウ(ウスベニタチアオイ)と観賞用として人気の高いムスクマロウがあります。

コモンマロウは初夏にピンクがかった紫色の花と縞模様の花びらを咲かせ、鮮やかな青、紫色のハーブティーとして利用されている品種です。マーシュマロウは最も薬効に優れ、根のの茶はのどの痛みや咳止め、絞り汁や粉末状にしたものは、のど飴やお菓子に利用されます。ムスクマロウはその名の通り葉からムスクの香りがするので園芸用として人気があり若葉は茹でれば食用にもなります。

ハーブティーにすると色が空気中の酸素に反応され鮮やかな青から紫にゆっくりと変化していきます。フローラル系の優しい味がして癖が無く飲みやすく、夏の暑い季節には水出ししたマロウ茶もおすすめ。水出しすると青い色はより鮮やかになり長い時間楽しむ事ができます。水出しの場合は浸出時間を5分〜10分くらいにします。

せきや気管支炎などの呼吸器系の病気に効果があり、ハーブティーでうがいをすると炎症が緩和します。また、便秘や花粉症、ニキビにも有効で化粧水代わりにも使用できます。

特徴 リラックス
原産地 ヨーロッパ
使用部分
薬効 鎮静効果、気管支炎、喘息、、花粉症、便秘

ミント茶 Peppermint,Spearmint,Applemint
ミント強い殺菌効果と爽やかな香りで知られるミントを使ったお茶にはペパーミント、スペアミント、アップルミントの3種類の品種が使われます。

草っぽい風味とメントールの爽やかなペパーミントはウォーターミントとスペアミントの交配種で、食用から薬用まで使用されていました。ハーブティーはピリッとした強い清涼感があり、イラツキや不安感を鎮める鎮静作用があります。そのサッパリ感は、眠気を覚ましたいときや集中力を高めたいときにおすすめです。食べ過ぎ、消化不良による胸焼けや吐き気の改善、消化促進作用もあり、腸内ガスを減らし、腹痛や胃痛を解消させます。

スペアミントはペパーミントに比べ、香りが穏やかで、まろやかな甘みがあり、ホットやアイスでも飲みやすい。消化促進作用はペパーミントに比べ、それほど期待できません。アップルミントはリンゴの甘さとミントの清涼感を合わせ持ったハーブです。アップルミントの葉は厚くて乾燥が難しいので、お茶にはフレッシュハーブを使用します。

ミントティーは脂っこい料理を食べた食事後のお口直しにハーブティーを飲むと口の中をさっぱりさせ、食べ過ぎや胃のむかつき、もたれなどを解消してくれます。また、2倍の濃さで浸出したお茶でうがいをすると、口臭予防にもなります。

ミントティーは水出しができます。細かく刻んだドライハーブの葉を水に10分ほど浸出させます。フレッシュハーブは軽く洗いカップに直接入れ熱湯を注いだものをそのまま飲むこともできます。

特徴 リフレッシュ
原産地 地中海地域、アメリカ、アフリカ
使用部分
薬効 消化促進作用、殺菌作用、発汗作用、利尿作用、抗けいれん作用、胃腸不全、食欲不振、便秘、肝臓不調、心臓不調、貧血、低血圧、膀胱炎、肥満、糖尿病、リウマチ、神経痛、神経不安、花粉症、発汗過多、つわりの改善
注意点 ペパーミントは妊娠中、授乳中の人は飲みすぎないこと。

ヤロウ茶 Yarrow
ヤロウ引締まるような香りと辛味のあるハーブティーが作れます。毒素を体外に放出させる効果があり、風邪をひいたときなどに飲むと効果的でしょう。また血行促進により血圧を下げ自律神経を調整します。

ヤロウの学名アキレアは古代ギリシャの英雄アキレスに由来し、トロイの戦いなどの戦場で傷ついた兵士の治療薬として、血液凝固作用のあるこの葉を用いたとされています。飲みにくい場合はハチミツなどで甘みを加えると良いでしょう。

特徴 美容、健康
原産地 ヨーロッパ
使用部分 花、葉
薬効 血液浄化作用、利尿作用、発汗作用、冷え性、高血圧、自律神経失調症、更年期障害、肌のしみなど。
注意点 多量摂取は頭痛やめまいを起こす事があります。妊娠中は使用を避ける。

ユーカリ茶 Eucalyptus
ユーカリユーカリ茶は青臭い樹木の薬っぽい香りがする優れた薬効のあるハーブティーです。独特な香りのするお茶ですが、味はクセの無いすっきりとした風味で意外に飲みやすく、口の中をさっぱりとさせてくれるので朝におすすめしたお茶です。

様々な薬効があり、血液の循環を整えて、低血圧や冷え性の改善、血糖値を下げる作用もあり糖尿病や高血圧の改善に効果があります。また風邪の予防は元より気管支炎や鼻炎、花粉症の症状の緩和などに効果があり、のどの痛みには2倍の濃さに抽出したお茶でうがいをすると病状が和らぎます。ユーカリの葉にはカリウムとカルシウムも多く含まれ、コレステロールの排出を促す作用もあり、骨粗しょう症や肥満やむくみの改善にも効果的です。またハーブティーは入浴剤としても使用でき、神経を鎮め偏頭痛の緩和などにも有効です。

ユーカリには高い殺菌作用があり、その成分を濃縮した精油は、のみやしらみなどに対して強い殺虫効果をもたらし、この精油を1〜2滴、洗面器にはった熱湯にたらし蒸気を吸い込むだけで、のどの痛みやせきの症状を和らげ、呼吸を楽にしてくれます。

特徴 リラックス
原産地 オーストラリア
使用部分
薬効 防腐作用、殺菌作用、解熱作用、血行促進作用、抗けいれん作用、血行不順、呼吸器障害、糖尿病、鼻炎、頭痛の改善。
注意点 多量に摂取すると有毒。毎日続けては飲まない。

ラズベリーリーフ茶 Raspberry Leaf
ラズベリー中世に栽培が始まったラズベリーは家庭薬として古くから使用され、今では200種類以上の変種が知られています。夏に実のなる甘酸っぱい赤い果実は、そのままはもちろん、ジャムやお菓子、ワイン、ブランデー、ビネガーなどに利用されています。

ラズベリーのお茶は、くっきりとした風味が楽しめ、やさしい甘い香りはイラツキを押さえ、心身を落ち着かせてくれます。別名「妊婦のハーブティー」とも呼ばれ、妊娠中に飲むと分娩が楽になり、子宮筋と骨盤の筋肉を正常な状態し、母乳の栄養価を高め、母乳の出を良くする働きがあります。ただし、子宮を刺激する作用があるので妊娠初期は飲みすぎには注意し、妊娠中は、必ず事前に医師に相談しましょう。

主な効能は下痢や生理痛、歯肉炎など。のどを痛めたときには濃いめに入れたハーブティーでうがいをすると効果的です。赤い果実は鉄分やビタミンCが豊富で、貧血などを緩和する働きがあります。

特徴 リラックス、美容、健康
原産地 ユーラシア大陸
使用部分
薬効 収れん作用、消化促進作用、強壮作用、子宮刺激作用、鉄分の補給
注意点 妊娠初期には多量に使わない。

ラベンダー茶 Lavender
ラベンダー今やハーブの中でも最もポピュラーなラベンダー。芳香剤には必ず使われるほど有名な薬草です。使われてきた歴史も古く、古代の人々はこの花を入浴剤として楽しんでいたことから、ラテン語のラヴァレ(洗う)がラベンダーの語源になったといわれています。数多くの品種がありますが、代表的なものはイングリッシ・ラベンダーとフレンチ・ラベンダーの2種類です。

ハーブティーにはおもにイングリッシュラベンダーが使われ、その花の香りは精神を安定させ気持ちを穏やかにさせる作用があります。不安や緊張、イライラ、神経性からくる頭痛、ストレスにより高血圧などに有効で、消化不良、生理不順、腸内ガスなどの排出などにも効果的です。

ラベンダーはフローラル系のすばらしい香りなのですが、シャープさが含まれ人によっては香りがきつすぎて飲みにくいといった事もあります。その場合は、蜂蜜などの甘み料を加えたり、ミントなど他のハーブとのブレンドで飲みやすくなります。

ラベンダーは様々な用途に使用され、乾燥させたものはポプリやサシェ、オプションとして石鹸や香水などにも使われます。また防虫剤としても使用できます。精油は虫刺されや切傷、軽い火傷の治療にも有効です。

特徴 リラックス
原産地 地中海地方
使用部分
薬効 鎮静作用、痙攣作用、神経痛、不眠症、高血圧、リウマチ、花粉症、自律神経失調症、呼吸器障害、生理不順、頭痛の改善。
注意点 妊娠中は使用量に注意し、連続して飲んだり、ラベンダーだけのお茶は2倍の濃さでは飲まない。ブレンドでは少量使用する。

リンデン茶 Linden flower,Linden wood
リンデン和名「セイヨウボダイジュ」と呼ばれるリンデンは、樹高20mにもなるシナノキ科の高木で、初夏に緑黄色の小花を咲かせます。リンデンティーには花と苞、白木の部分が使われ、それぞれ効能が違います。

リンデンフラワーのお茶は上品な香りと甘いすっきりとした味がします。イラツキや緊張感、精神的な不眠などに効き、心を落ち着かせ安心感をもたらしてくれます。花にはビオフラボノイドという成分が含まれ、血圧を降下させる作用があるので、高血圧によって起こる病気の予防になります。リンデンウッドのお茶は香りはほとんどしません。利尿効果や脂肪を分解し、体内の老廃物を排出する働きがあります。香りが無いので他のハーブとのブレンドをおすすめします。

特徴 リラックス
原産地 ヨーロッパ
使用部分 花、苞(ほう)、木部(白木)
薬効 <花、苞>鎮静作用、痙攣作用、浄化作用、発汗作用、不眠症、頭痛、胃腸不全、関節炎、高血圧、神経の疲労の改善
<白木>浄化作用、肝臓の活性化、コレステロールの減少、膀胱炎、リウマチ、肥満の改善
注意点 白木は抽出時間を5〜10分ほどとる。

レモングラス茶 Lemon grass
レモングラスフレッシュなレモンの香りがするイネ科の多年草で、50〜150cmほどの長さに成長する細長い葉は、その辺に生えているススキの容姿に似ていますが、葉や茎をこするとレモンに似た甘い香りが漂います。この香りはレモンの成分と同じシトラールによるものです。

レモングラスティーはドライとフレッシュの両方とも楽しめますが、ドライハーブは爽やかな香りのフラッシュハーブに比べ芳香力では劣ってしまうので、ドライレモンピールやレモンバームとのブレンドが良いでしょう。同種類のレモンの香りをもつハーブやミント系とはとても合い風味にコクがでてきます。

レモングラスは料理にも多用されます。ドライの葉は肉や魚の生臭さをやわらげ、カレーやソースの香りづけ、スープではタイ料理のトムヤムクンに茎が使われています。

ドライハーブは1〜2cmにカットされているので、それを手で軽く揉み、フレッシュは手でちぎるか包丁で細かく切り刻んで使用します。カップに入れたレモングラスに熱湯を注ぐとスッキリとしたレモンの香りと、さっぱりとした酸味が楽しめます。

気分をスッキリさせるのに効果的で、早朝や睡魔に襲われてときなどに飲むと気持ちをリフレッシュさせてくれます。また、胃の運動を活発にさせ消化を促したり、腸内ガスの排出を助けてくれる作用があるので、食事後にもおすすめです。貧血予防にも効果があります。

特徴 リラックス、リフレッシュ
原産地 インド
使用部分
薬効 殺菌作用、血行促進、貧血、胃腸不全、自律神経失調症、発汗過多の改善
注意点 レモングラスのフレッシュはカップ1杯に対して15cmくらいを刻んで使う。

レモンバーベナ茶 Lemon verbena
レモンバーベナフレッシュなレモンの香りがする3mほどの長さに成長する芳香性の低木で、白または薄紫の花を咲かせ、葉からは強いレモンに似た香りが漂います。この香りはレモンの成分と同じシトラールによるものです。

レモンバーベナティーはドライとフレッシュの両方とも楽しめます。ミント系と相性がよく風味にコクがでてきます。

レモンバーベナは料理にも多用されます。 鶏肉や白身魚の味づけ、サラダ、ケーキ、フルーツ、ジュースなどの風味づけに使われています。

レモンバーベナの香りは高ぶった神経をしずめリラックス感を与えてくれます。やや甘みのあるお茶は口の中をさっぱりとさせるので食後の口直しに最適です。食欲不振や食べ過ぎ、風邪や偏頭痛などにも効果的です。

特徴 リラックス、リフレッシュ
原産地 南アメリカ
使用部分
薬効 血行促進作用、食欲増進作用、消化促進作用、偏頭痛の改善
注意点 長期や大量の使用は胃への刺激となる事がある。ドライは軽く手で揉む。

レモンバーム茶 Lemon balm
レモンバームフレッシュな甘いレモンの香りがするレモンバームは、夏から秋にかけ白い小花を咲かせる多年生草本です。レモンバームで作ったお茶は爽やかなレモンの香りはしますが酸味はありません。スッキリとまろやかな味なので、他のハーブとのブレンドでも調和が取れた風味が得られます。同じレモン系のレモンバーベナやミント系とブレンドすると香りが引き立ちます。

効能は古くから知られ解毒剤や腹痛、歯痛などの緩和に用いられ、風邪を引いたときにも効果的です。真夏の暑い季節には夏ばてを解消用として食前食後に飲むとし消化や食欲を促してくれる働きがあります。料理にも使われ、肉、魚料理からサラダやデザート、ジュース類の風味づけにもとてもよくあいます。

特徴 リラックス、リフレッシュ
原産地 南ヨーロッパ、地中海地域
使用部分
薬効 鎮静作用、鎮痛作用、強壮作用、発汗作用、抗ウイルス作用、抗けいれん作用、不眠症、うつ病、神経障害、食欲不振、動悸、アレルギー、消化器系の不調改善

レモンピール茶 Lemon peel
レモンピールレモンピールは、レモンの果皮を乾燥させたもので、これで浸出させたお茶は、さっぱりとしたほのかなレモンの香りと軽い口当たりが楽しめます。細かく刻んだものは香りがさらに引き立ちます。食欲促進作用があるので食前におすすめします。



特徴 リフレッシュ
原産地 インド北部
使用部分 果皮
薬効 利尿作用、抗炎症作用、抗ヒスタミン作用、食欲増進作用、刺激作用
注意点 浸出時間は5分くらい。

ローズ茶 Rose red , Rose buds red , Rose punk , Rose buds pink
ローズ「花の女王」という名で例えられるローズは、花の美形はもちろん、おだやかなで上品な香りが匂う魅惑的なハーブです。古くはローマ時代から親しまれ花や果実は薬用として使われていました。その情熱的な形色と香りは
喜びの象徴とされ、ギリシャ語のロドン(赤)がローズの属名「ロサ」になったと言われています。

今では世界中に2万を超える品種がありますが、ヨーロッパに分布する古い原種は、ダマスクローズ、スイートブライアー、ドッグローズ、ガリカローズ、ケンティフォーリア(キャベジローズ)の5種類があります。ドッグローズとスイートブライアーの花の後の実はローズヒップといわれハーブティーとして利用されますが、香りはそれほど強くはありません。ダマスクローズはトルコが原産とさせ、シリアの古都ダマスカスから西ヨーロッパへ十字軍の兵士たちが伝えたといわれています。ダマスクからはローズの中でも最高級の精油、肌をしっとりとさせる人気の高い化粧水ローズウォーターが採れます。濃い赤紫色のガリカローズは別名、薬屋のバラという意味のアポテカリーローズとも呼ばれ、昔から薬やお菓子、飲み物、化粧品などに使用されています。キャベジローズは食用として使われハーブティーとしても最適です。

ハーブティーには、主にガリカローズ、ケンティフォーリア、ダマスクローズが利用され、それらの中で、赤い花びらの「ローズレッド」、赤い花のつぼみの「ローズバッズレッド」、ピンクの花びらの「ローズピンク」、ピンクの花のつぼみの「ローズバッズピンク」と色によって分かれ、これらで入れたローズティーは、上品な香りとさっぱりとしたクセの無い味がします。レッドとピンクとでは香りに若干の違いがあり、ローズピンクの方が、より甘く上品な香りがします。ローズのつぼみ「バッズ」はお茶に浮かべることで視覚的に楽しむこともできます。

心身的には不安なときや落ち込んでいるときなどに、気分をリフレッシュさせてくれます。また、胃腸や肝臓の疲れ、便秘にも効果があり、健康はもちろん、ホルモンのバランスを整えることで美容効果もが期待できます。のどを痛めたときなど2倍の濃さで入れたハーブティーでうがいをすれば症状が和らぎます。

特徴 リラックス
原産地 ヨーロッパ
使用部分 花(ドライ)
薬効 浄化作用、強壮作用、強肝作用、強肺作用、解毒作用、抗生物質などによる薬害の除去、神経疲労、二日酔い、更年期障害、便秘、肌のしみの改善
注意点 保管場所に気をつけ、色が変わりやすいので、新鮮な内に使う。

ローズヒップ茶 Rose hips
ローズヒップローズヒップはローズ(スイートブライアーやドッグローズ、ハマナスなどの種類)の花が咲いた後の実で、スイートブライアーは赤い花を咲かせた後の卵形の実、ドッグローズは白っぽい花を咲かせた後のフラスコ型の実をつけます。甘い香りがし、ビタミンCがレモンの20倍、オレンジの10倍も含まれているのが特徴です。他にビタミンA、B、Eも豊富に含み、トマトと同じ成分のリコピエンも含まれています。

ビタミンが大量に含まれているので美肌効果が期待でき、目の疲れ、生理痛などの病状を和らげ、風邪、夏バテ、妊娠中の栄養補給にも効果的です。また、アルコールやタバコに対して免疫力を高め、リコピエンは利尿や便通の通じを良くする働きがあります。滋養強壮、栄養補給、新陳代謝を促進しますのでダイエットティーとしておすすめです。

甘い酸味が特徴で、ハイビスカスとブレンドするとことにより、より飲みやすくなり、さらに甘みが欲しい場合はハチミツを加えるとよいでしょう。エキスの浸出をより早くするため、実をスプーンの背で潰してから熱湯を注ぐと、味や香りや濃厚になります。お茶を飲んだ後に残る実は、甘いトマトのような味がします。栄養豊富なの実なのでそのまま食するか、料理に使用してもよいでしょう。

特徴 リフレッシュ
原産地 ヨーロッパ
使用部分 実(ドライ)
薬効 利尿作用、強肝作用、疲労回復、夏バテ、便秘の解消
注意点 浸出時間は5〜10分ほど。ホールの場合スプーンで砕いてから進出する。

ローズマリー茶 Rosemary
ローズマリーローズマリーは松葉のような針状の葉が特徴で、その葉を指でこすると樟脳のようなクセのある強い香りを発します。

ローズマリーには様々な伝説やエピソードがあり、その名称も、聖母マリアの話にちなんでいます。イエスを抱いて逃避行していたマリアが、一休みしている際、いい香りのする白い花の咲く木に、青いマントをかけていました。すると、白い花が青いマントと同じ色に変わったという逸話です。それにちなんで、その木をローズマリーと呼ぶようになったといわれています。また、この花の独特な香りが、脳を活性化させるため、ヨーロッパでは「記憶」「思い出」の象徴として花言葉に使われてきました。

料理用としてはイタリア料理に特に使用され、葉は少し臭みのあるラムなどの肉類との組み合わせが多い。その他は、野菜料理やお菓子、この花のハチミツも高級品として扱われています。

ローズマリー茶は刺激的な香りがしますが、味はすっきりとしてクセが無く飲みやすい。その独特の香りは頭の中をスッキリとさせてくれるので、モーニングティーに最適です。血液の循環を良くし血管を強くする作用があるので低血圧で朝が辛い人におすすめです。その他、神経性の頭痛、風邪の症状などに効果があり、脂肪分の消化を促してくれるので、おなかの張りも沈めてくれます。

ハーブティーは化粧水や入浴剤としても使えば優れた美容効果が期待できます。またリンスとして使用すれば、頭皮のフケを防止してくれます。

特徴 リフレッシュ
原産地 地中海沿岸地域
使用部分 葉(ドライ)
薬効 血行促進作用、強壮作用、頭脳明晰化作用、コレステロール値の低下、肝臓不調、循環器系、関節炎、低血圧、頭痛、肥満、うつ病、肩こり、更年期障害、貧血
注意点 妊娠中、高血圧の人は量に注意。連続して飲むことや長期の使用は避ける。

ワイルドストロベリー茶 Wild strawberry
ワイルドストロベリーワイルドストロベリーは、別名「エゾヘビイチゴ」と呼ばれ、この和名はヨーロッパから北海道に伝わり帰化された際につけられた名前です。卵形のギザギザした葉を持ち、茎の先に白い小花を咲かせ、赤い実をつける多年草草本です。今では様々な品種が開発されていますが、ヨーロッパでは16世紀に栽培され不思議な力があると信じられていたほど、薬として期待されていたハーブです。葉と根は下痢の症状に、茎は傷の治療に、果実は胃や肝臓の治療に使われていました。

名前に甘酸っぱい果実のストロベりーとつきますが、一般に言われているのは品種改良されたオランダイチゴで、ワイルドストロベリーの実はフルーティーな美味しさは無く、お茶にしても同じでどちらかと言えば草木に近い番茶の味がします。とても親しみやすい味で、クセのあるハーブとブレンドすることで、より飲みやすくさせてくれます。

このお茶にはカルシウムやリン、鉄分が含まれ、肝機能を向上させ利尿薬の働きをしてくれるので、リウマチや関節炎、膀胱炎、肥満、痛風、貧血などの症状をやわらげてくれます。また下痢や消化器系の不調にも効果的です。

果実は生のまま食べたり、お酒に利用されたりします。主に胃炎や肝炎をしずめ、つぶした果実は日焼けの炎症やしみそばかすを抑える働きがあます。歯にこすりつけると歯石や黄ばみをとる効果もあります。ただ、体を冷やす働きがあり、寒い冬の時期や胃を冷やしたときに食べ過ぎると消化不良を起こす場合があります。

特徴 美容、健康
原産地 ヨーロッパ、西アジア、北アメリカ
使用部分 葉(ドライ)
薬効 利尿作用、強肝作用、胃腸不全、肝機能不全、下痢、膀胱炎、リウマチ、貧血


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